フレンチテックの最前線〜2024年5月フランス視察より 

帰国しました!報告会や寄稿にてアウトプット予定ですが、Viva Techだけでなく、より理解深まる訪問先にも行きましたので、共有させてください。

パリ発ビーガンスキンケアブランド Typologyオフィスを日本市場担当の阿部さんに案内いただきました。2019年創業後、数年でフランス国内EC(スキンケアカテゴリ)1位になった急成長スタートアップです。連続起業家ニン氏の創業ストーリーも感動でしたが、阿部さんの 国内IT→大手広告代理店→スペインMBA→Viva Techでフランスへの就職決意→現在パリで活躍中 というキャリアもお見事!ハイスキル人材を呼び寄せるフレンチテック施策の効果を目の当たりにしました。

左)創業者Ning Li氏。中)阿部瑛里佳さん
スキンケアだけど、色付きもあるティント系の製品もありました、余計なものが入ってないカラー製品、気になる!
オフィス内にラボがあり、新製品を開発しています 開発者とチーム、そして顧客との距離をできるだけ近くシンプルに、という”引き算主義”の象徴のようなオフィスでした。

プランタン・オスマン本店に初のリアル店舗が出店したばかり。引き算主義(成分、流通、パッケージ、開発プロセスなど)が隅々まで徹底された製品と企業姿勢がフランスだけでなく、ドイツ、アメリカでも人気となっているそう。「余白のある美を好む日本の方々にも、ぜひ使って欲しい」とのことで、日本向け販売サイトもすでにオープンしています。

プランタンの第一号店。街いく女性が「あのブランドはね・・・!」って噂していたり、注目ぶりが凄かった
プランタン・オスマン本店の屋外メインビジュアルも、店内エレベーターも、どこもかしこもTypology推しでした
お試しにとスキンケア製品をいただきました。パッケージもシンプル。流通効率を考えて、全てのパッケージが四角い箱で統一されてます

最大規模のスタートアップインキュベーション施設「Station F」も、出発前に予約して見学してきました。貨物駅が生まれ変わった巨大空間です。私を含め見学者4名のツアーでしたが、そのうち2名は「いつかココに入居したいの!」という外国人(アメリカ人女性、韓国人女性)。ここでも意欲ある若者を惹きつけていました。

STATION F。元・貨物駅だけあって、とにかく縦に長ーい。Typologyも、ここで創業したそうです
STATION Fでは、様々な大企業と共同プログラムを展開しています